車庫証明は、正式には自動車保管場所証明のことです。
車には保管場所(駐車場)が必要で、その保管場所があることを証明するものです。
車庫証明に必要な書類は、車を保管する場所が自分の土地であるか家族または借地であるかによって書類が異なり、普通車と軽自動車でも内容が異なります。
車庫証明は、大抵ディーラーや中古車販売店にお任せするのですが、自分で車庫証明を取得することで、費用を節約できます。
今回は、車の保管場所があることを証明する車庫証明についてわかりやすく紹介します。
車庫証明とは
車庫証明には、自動車保管場所証明書(車庫証明書)が必要で車の保管場所があることを証明する書類です。
普通車の場合、車庫証明に必要な書類を揃えて、保管場所の住所を管轄する警察署に車庫証明の申請を行い、特に問題無い場合には平日4～5日後に車庫証明書の受取が可能です。
軽自動車の場合は、保管場所の住所を管轄する警察署に車庫証明の届け出が必要で、警察署によっては、その場で発行してくれます。
地域によっては軽自動車の車庫証明は不要な地域もありますので、届け出が必要か不要か確認しましょう。
・車庫証明が必要なケース
車庫証明が必要なケースは、新たに車を購入した場合、車を譲り受けた場合、引っ越しなどで住所が変更になった場合に必要で、その保管場所に新たな車を保管する際に必要になります。
・車庫証明に必要な保管場所の条件
車の保管場所はどこでも良いわけではありません。
自宅から直線距離で2km以内であること
車がはみ出すことなく完全に指定した保管場所内に収まること
その保管場所に他の車が利用していないこと
車の出入りができる道路に接していること
車庫証明の申請を行った翌日に、保管場所の確認に来ることがありますので、自宅車庫が保管場所で家族の他の車がその申請場所に駐車していないことを確認しましょう。
・車庫証明に必要な費用
車庫証明書申請(普通車)にかかる費用は、2,500円～3,000円(地域によって異なる)で、車庫証明の届け出(軽自動車)は600円前後です。
自動車販売店にお任せする場合、行政書士が手続きを行いますので、費用が15,000前後上乗せになります。
自分で車庫証明を取得することで、費用を節約できます。
・車庫証明に必要な書類
車庫証明には主に4種類の書類が必要です。
自動車保管場所証明申請・届け出書
保管場所標章交付申請書(自動車保管場所証明申請書の複写になっている場合あり)
保管場所の所在図・配置図
自認書…保管場所が自分の土地の場合
保管場所使用承諾証明書…保管場所が家族名義、貸駐車場の場合
保管場所使用承諾証明書は、家族に記入してもらう場合は問題ありませんが、アパートやマンションの管理会社、月極駐車場の所有者に記入してもらう場合は、予め連絡し、記入してもらうようにしましょう。
車庫証明に必要な書類は、管轄する警察署に行くことで入手可能です。
また、以下のサイトからダウンロードすることも可能で、記載方法もあります。
参考URL：https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kotsu/hokan/syako_tetsuzuki/jidousha_syomei.html
警視庁 保管場所証明申請手続きより
車庫証明の注意点
車庫証明書は、新車の新規登録、中古車の移転登録、住所変更の際の変更登録の際に必要ですので、早めに用意する必要があります。
なお、軽自動車の場合は届け出のため、登録が終わってからの車庫証明届け出でも構いません。
警察署から入手可能な自動車保管場所証明申請書は4枚つづりの複写式になっています。
日付を記入する欄は、警察署に提出する当日に、窓口で確認してから記入することをおすすめします。保管場所標章交付申請書まで複写してよい警察署とダメな警察署があります。
アパートやマンションの場合、駐車場を借りることができるかどうか、また、月々の利用料金はいくらかを事前に確認する必要があります。
駐車場が満車のため借りることができない場合、近隣の月極駐車場を借りなければなりません。
レンタカーやリース車の車庫証明は必要！？
レンタカーはレンタカー会社の車であるため、車庫証明は不要です。
リース車はリース会社の所有ですが、実際の使用者はお客様自身のため車庫証明が必要です。銀行ローン、ディーラーローン、信販会社ローン、自社ローンご利用の場合も、使用者はお客様自身のため車庫証明が必要です。
車庫証明が不要なケースは、ナンバーが「わ」ナンバーであること、車検証の所有者欄、使用者欄どちらにもお客様自身の名前が入っていない場合です。
レンタカー会社の運営するカーシェアは、事前予約で好きな時に使用できます。カーシェアも車庫証明は不要ですが、自宅前に路上駐車する、他人の駐車場に駐車するなど迷惑行為を行わないように注意しましょう。
まとめ
車庫証明とは、自動車保管場所証明のことで、車を新たに購入、譲り受けた時、住所が変わった時に車がしっかり保管できることを証明するものです。
普通車と軽自動車で若干異なることや、自分の土地か家族または借りている土地かで必要書類が異なります。
自分で車庫証明を取得することで、費用を削減できますので、ぜひチャレンジしてみてください。