チャイルドシートを助手席につけると危険?やむを得ず設置する際の注意点など

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チャイルドシートを助手席につけると危険?やむを得ず設置する際の注意点など

チャイルドシートを助手席に設置することは、できる限り避けた方が良いとされています。その理由は、助手席のエアバッグの存在が大きなリスクとなるからです。以下は、助手席にチャイルドシートを設置する際の危険性と、どうしても設置せざるを得ない場合の注意点について説明します。

助手席にチャイルドシートを設置する際の危険性

  1. エアバッグによる危険性 助手席にはエアバッグが装備されている車が多く、これは大人の乗員を守るためのものです。しかし、エアバッグは非常に強い力で膨らみ、チャイルドシートに座っている子どもが前向きや後ろ向きで座っている場合、エアバッグが展開する際に子どもが大きな衝撃を受けることがあります。特に、後ろ向きのチャイルドシートに取り付けられた乳幼児は、エアバッグの展開によって重大な怪我を負う可能性が高くなります。
  2. 安全性が低下する 後部座席は車の構造上、衝突時に最も安全な場所とされています。前席(助手席)は、事故の際に直接的な衝撃を受けやすく、チャイルドシートを設置するにはリスクが高い場所です。
出典:写真AChttps://www.photo-ac.com/main/detail/24954927

やむを得ず助手席にチャイルドシートを設置する際の注意点

どうしても助手席にチャイルドシートを設置しなければならない場合は、以下の注意点を必ず守る必要があります。

  1. エアバッグを無効にする チャイルドシートを助手席に設置する場合、必ずエアバッグを無効にします。多くの車では、キーやスイッチで助手席のエアバッグをオフにできるようになっています。もしエアバッグを無効にできない場合は、助手席にチャイルドシートを取り付けるのは避けるべきです。
  2. 後ろ向きシートを使用する 特に乳幼児用のチャイルドシートは、基本的に後ろ向きに取り付けることが推奨されています。助手席に設置する際も、後ろ向きシートを使用し、子どもの頭部ができるだけ車の内部に近い位置になるようにします。
  3. シートをできるだけ後方に下げる 助手席のシートはできる限り後ろに下げて、エアバッグやダッシュボードから子どもを遠ざけます。これにより、万が一の衝突時に衝撃が緩和される可能性があります。
  4. シートベルトの正しい使用 チャイルドシートがしっかりとシートベルトで固定されていることを確認します。シートベルトがきつく適切に装着されていないと、事故の際にチャイルドシートが不安定になり、子どもに怪我をさせるリスクがあります。
  5. チャイルドシートの適合確認 チャイルドシートが車種に適合しているかどうかを確認することも重要です。車種ごとに適合するチャイルドシートが異なる場合があるため、車の取扱説明書を確認し、助手席での使用に問題がないかを確認しましょう。
出典:写真AChttps://www.photo-ac.com/main/detail/2218742

最後に

理想的には、チャイルドシートは後部座席に設置することが推奨されます。特に後部座席の中央は、最も安全な位置とされています。どうしても助手席に設置する場合は、上記の注意点を守り、可能な限りの安全対策を講じることが重要です。また、運転中に子どもが安心して過ごせるよう、こまめに休憩を取ることも大切です。

出典:写真AChttps://www.photo-ac.com/main/detail/26799926